JINKEN

JINKEN=レ―ヨンは、 1884年フランスのシャルドンネ伯が作りました。高価なシルクの代用品でした。その後何度が改良され、日本では1918年帝国人造繊維(現テイジン)が作り人絹(じんけん)と呼ばれていました。綿と同じ原料のセルロースを利用した再生繊維です。

RAYON-1

レ―ヨンは再生繊維と呼ばれています。原料はパルプ、バンブー等のセルロース繊維です。それを処理して管を通して糸にします。管の形状で①の様にも②の様にもなります。

RAYON-2

人造絹糸ですから絹糸の性質を求めてこのような形状になったと推察します。丸い形状よりも水や空気を貯められます。製造各社での思いの込められた形状になっています。

COTON

こちらは綿の顕微鏡写真です。外側には鱗みたいなもの、芯が割れて見えます。たくさんの水や空気を取り込みそうですが法定水分率は8.5とレ―ヨンの11にはかないません。




レ―ヨンの特徴

1)熱伝導率が良い ➡肌の温度がすぐに伝わる
2)吸湿性、放湿性が良い ➡肌のベトベト感、ぬるぬる感が少ない
3)肌刺激が少ない糸形状 ➡肌がチクチクしない
4)静電気の発生が少ない ➡特に冬季にパチパチ感がない

レ―ヨンの欠点

1)水を含むと糸が縮む
欠点克服
この一つの欠点を克服すれば機能的な生地になると考えました。高機能ポリエステル糸で縮むのを抑えました。この糸はコアヤーン糸でポリエステルが肌に触れることはありません。