「座ること」を考えたのは約15年前です。看護学の教授から「車椅子で過ごす人たちの居住性の改良」の依頼を受けました。
居住性を良くするためには座面を改良して座圧を軽減できれば長く座っていられます。
居住性が良くなればベッドで一人になる時間が少なくなります。寝たきり状態にならないようにすればQOLは向上します。
重要なことは「座って背骨を立たせること」でした。
また、最近は座っていて疲れると云われます。長時間座り続けること=じっと座り続けることの弊害がでてきています。
座位での疲れを少なくする方法はないかと考えて、良い座り方、楽な座り方を研究しました。
「なぜ子供に肩こりがないの?」この質問の答えは「同じ動作をしないから」です。じっとしていないのが子供です。
じっとしている事=同じ動作=長い座位では筋肉が硬直しますから、疲れます。
柔らかな筋肉で生活できるように座圧をデザインしました。
家時間をストレス・レスの拠点にする
畳や床に座ってのんびりと過ごす時間では、
座圧を軽減して、身体を和ませる姿勢が必要です。